登山を始めたばかりの頃、ストックは「必須ではない」と思っていました。低山や短時間のハイキングであれば、自分の足だけで歩く方が感覚をつかみやすく、ストックに頼りすぎて手首を痛めたり、腕が疲れたりすることもあります。
しかし、山行が長くなったり中低山や1泊以上の山行になると、ストックはただの歩行補助ではなく、膝や足への負担軽減、怪我防止のために非常に役立つアイテムです。
中低山や長時間の山行ではストックが強い味方
ストックを使うことで、ただ歩きやすくなるだけでなく、
- 長時間歩いたときの足の疲労を軽減
- 下りで膝にかかる衝撃を和らげる
- 結果として怪我の防止につながる
といった効果があります。特に下りは膝や足首に負担がかかるため、登りからストックを活用して負担を分散することが安全な登山につながります。
ストックがおすすめな人
- 膝や腰に不安がある
- 下りで膝が痛くなりやすい
- 長時間歩く登山を予定している
- 日本アルプスなど中級以上の山に挑戦したい
体力に自信がない方でも、登山を快適かつ安全に楽しむための強力な味方です。
ストックの種類と選び方
登山用ストックにはいくつか種類があります。
- 伸縮式:長さ調整がしやすく初心者向け。収納性はやや劣る
- 折りたたみ式:コンパクトで軽量、持ち運びやすい
- 1本 or 2本:両手を使える2本がおすすめ。1本は軽登山やハイキング向け
- 素材:アルミは丈夫でコスパ良し。カーボンは軽くて疲れにくいが高価
最初の一本は、伸縮式・アルミ製・2本セットがバランスよく使いやすいです。
我が家で使っているストックの紹介
モンベル U.L.フォールディングポール 105

主に私が使っているストックです。折りたたみ式でコンパクトにザックに収納できるのが大きなメリット。
細めでアルミ素材のためか、地面に突いたときに軽く反動を感じることがありますが、特に不快ではなく問題なく使えています。
店員さんのアドバイスで下り用に長めの「105」を選びましたが、身長156cmの私にはやや長い気もするので、「100」を選んでもよかったかなと思っています。
低山はもちろん、日本アルプスでも全然問題なく使えています。
ローカスギア Carbon Fiber Trekking Pole “CP3”
主に夫が使用。ローカスギアのワンポールテント「Khufu(クフ)」用のポールとしても代用できるため購入しました。
伸縮式で長さ調整が可能ですが、長時間使うと調整ネジが緩んで短くなることがあるため、定期的なチェックが必要です。
伸縮式とはいえ、あまりコンパクトにはなりません。また、キャップも専用でないと合わない点は注意が必要です。
ローカスギアのテントは軽量で人気。
将来的にテントを担いで縦走する予定があるなら、クフとこのポールの組み合わせを視野に入れて使っておくのも問題ありません。

まとめ
- 登山を始めたばかりならストックは必須ではない
- 中低山や長時間の山行では、怪我防止と足の負担軽減に有効
- 登りからストックを使うことで下りも安心
- 我が家では、軽量&コンパクトなモンベル U.L.フォールディングポールと、テント兼用のローカスギア CP3を用途に合わせて使い分け
ストックは「使い方次第で登山をより快適に、安全にしてくれる」アイテムです。
低山でも、アルプスでも、上手に活用して登山を楽しみましょう。

