登山で滝汗女子必見!ニオイを抑える登山ウェア選びのコツ

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登山をしていると、背中や首筋の汗のニオイ、気になりませんか?
とくにザックと背中が密着する部分は蒸れやすく、どんなに洗ってもなんとなく匂う…。
実はその原因、ウェア選びにあるんです。

実際にわたしも登山中は滝汗がすごいタイプ。
特に夏の登山では、日帰りでもウェアが匂ってしまい、
自分も旦那も(そしておそらく周りの人も…)不快な思いをしたことが何度もあります。

そんな滝汗族の私が試行錯誤をした末に辿り着いた、
快適でニオイを気にせず登れるウェア選びのポイントを紹介します!

この記事では、
「滝汗をかくタイプの女性登山者」でもニオイを気にせず快適に登れる
防臭ウェアの選び方とおすすめ素材をまとめました。

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なぜ登山ウェアは臭うのか?原因は「素材」にあり

「ちゃんと洗ってるのに、なんか臭う…」
「洗濯直後は大丈夫なのに、汗をかいた瞬間にニオイが戻ってくる…」

そんな経験、ありませんか?
実はそれ、汗そのものが臭いのではなく、“素材と菌”の組み合わせが原因なんです。

登山中は「汗+密着+乾かない」でニオイが発生しやすい

登山では、汗を大量にかくうえに、ザックと背中が密着します。
そのため首筋から背中にかけてのエリアは特に蒸れやすく、汗が乾かず、雑菌が繁殖しやすい環境になっています。

私の場合、ウェアが臭くなるときは首筋と背中のスポーツブラが当たる部分だけものすごく匂うようになります(笑)。
登山中に「なんか臭いな〜」と脇や腕周りをチェックしても特に気にならないのですが、脱いだときに確認すると首筋と背中だけピンポイントで悪臭がして、「そこか!!」と毎回驚きます。

このように、汗の量が多く、かつウェアと密着する部分があると、菌が繁殖しやすく、ニオイの原因になってしまうんです。

素材による違い

素材 特徴 ニオイの残りやすさ
ポリエステル 速乾性が高く軽い。登山向きだが、繊維の構造が皮脂を吸着しやすく、菌が残りやすい 残りやすい
ウール(メリノウール) 天然の抗菌・防臭作用。汗を吸っても菌が繁殖しにくく臭いが出にくい 残りにくい
ナイロン 耐久性が高いが吸湿性が低く蒸れやすい やや残る

ポリエステルが臭いやすい理由

多くの登山ウェアは「速乾性」を重視してポリエステルで作られています。
速乾性で水分は飛んでも、皮脂や汗の成分は繊維に残りやすく、菌が繁殖してニオイが復活しやすいです。

理由は以下の通りです:

  1. 繊維が親油性で皮脂を吸着しやすい
    ポリエステルは水分ははじきますが、皮脂や油分は吸着しやすい性質があります。
    そのため汗だけでなく、首筋や背中から出る皮脂が繊維に残り、雑菌の餌になってしまいます。
  2. 汗が乾いても菌が残りやすい
    速乾性で水分は飛んでも、皮脂や汗の成分は繊維に残りやすく、洗濯しても完全に落ちないことがあります。
  3. 繊維の細かい凹凸に菌が入り込む
    ポリエステルの繊維表面には微細な凹凸があり、ここに菌が入り込みやすくなります。
    表面はきれいに見えても、菌が潜んでいるため汗をかくたびにニオイが出てしまうのです。

体験談:素材選びでやらかした話

登山を始めた頃、「汗を吸う素材なら綿かな?」と適当なTシャツで登ろうとしました。
すると旦那に「化繊にしときなさい、汗が乾く速度が段違いだから!」と言われ、それ以来シンプルに「登山は化繊!」と考えるようになりました。

最初は匂わなかったりするので気づきませんが、何度か登るうちに匂うようになり、一度匂うようになると次からは匂い始める時間が早くなります。
そして、「もう使えないな…」と感じて、せっかく登山用に買った化繊のTシャツを捨てました。

ポイント

「速乾性がある=ニオイも抑えられる」ではないので注意!
滝汗タイプの登山者や汗をかきやすい首筋・背中には、単純なポリエステルだけのウェアだとニオイ問題が起きやすくなります。

防臭ウェアの選び方とおすすめ素材

匂いだけを考えたら、 メリノウール が最強です。

近所の山道具屋さんの店長に相談したときは、最初パタゴニアのキャプリーンクールメリノをおすすめされました。
メリノウールと化繊の混合で、乾きやすさも残しつつ匂い対策できるかな?と思って購入。

ウィメンズ・キャプリーン・クール・メリノ・ブレンド・シャツ - パタゴニア公式オンラインショップ
高機能なアウトドアウェアとギアを製造・販売するパタゴニア(Patagonia)のウィメンズ・キャプリーン・クール・メリノ・ブレンド・シャツの製品ページ。カスタマーサービスが製品選びからお手入れ方法や修理、買取までサポートします。

しかし、梅雨時期に尾瀬2泊3日に行ったら…強烈に匂う!
臭いの元を探したら、首筋の部分だけ記事が分厚くなっていて、そこがものすごく臭い!
泣く泣くこのTシャツは冬用に回すことにしました。

今は山と道の 100%メリノTシャツ に落ち着いています。
全面が薄手で、現状では一番臭くなりにくいです。

100% Light Merino French Sleeve | 山と道 U.L. HIKE & BACKPACKING
女性のための100%メリノ女性のためのフィットを採用した、薄手(145-155g/㎡)のメリノのフレンチスリーブTシャツ。100%メリノウールならではのやわらかな肌触り、何日着ても匂わないほど強力な天然の消臭作用、そして「夏涼しく、冬暖かい...

注意点

メリノウールは 速乾性がない という点に注意が必要です。
滝汗族にとって、背中が汗でびっちょり濡れたまま少し休憩すると、再びザックを背負う時に冷たさや不快感を感じます。
汗をかきすぎて絞れるほどに湿った場合、ザックを下ろして乾くまで1〜2時間かかることもあります。

まとめ

  • 登山中の汗やニオイの原因は、素材とザックとの密着部分にあります。
  • ポリエステルなどの化学繊維は速乾性があり便利ですが、何度も使うと匂いやすくなることがあります。
  • 匂い対策の観点では、メリノウールやメリノ混合素材が最もおすすめです。
  • ただし、メリノウールは速乾性が低いため、滝汗族は冷えや不快感に注意してください。

登山用ウェア選びで「汗と匂い問題」をクリアできれば、夏でも快適に登山を楽しめます。

この記事を書いた人
YURU

東京近郊の山を中心に、夫婦でゆるく登山を楽しんでいます。

普段登っているのは、奥多摩や丹沢など電車・バスで行ける山々。
夏は北アルプスに遠征して、テント泊や日帰り登山にも挑戦しています。

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