【登山靴が濡れても大丈夫?】vivo HYDRA ESCを実際に濡らして検証してみた!乾きやすさ&快適性レビュー

登山ウェア・道具

登山を安全に楽しむなら、やはり登山靴が安心です。
けれど、土砂降りの縦走登山で何度も経験した「ぐっしょり濡れた靴を連日履く苦痛」には、正直うんざりしていました。

くそんな中で、「濡れても気にならない」「乾きやすい」「蒸れない」靴を探して出会ったのが vivo HYDRA ESC(ヴィヴォ ハイドラ ESC)
高尾山と塔ノ岳で試し履きしてみたので、感想をお届けします。

HYDRA ESC / ハイドラ ESC (W)
革命的スイムラン用シューズ HYDRA ESCは、水中の生態系と調和しながら活動する、スイムラン&トレイルラン用シューズの最高峰。 水中ではスムーズに動き、陸上ではしっかりとグリップ、そして水はけがよく乾きも早いのが特徴です。エリートアスリ...
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vivo HYDRA ESCを購入した理由

冒頭でも触れたように、目的は「水に濡れても不快にならない登山靴」を見つけることでした。

八ヶ岳やアルプスなどの山はとにかく天気が不安定。体感では半分以上の確率で雨に降られます。
少しの雨なら防水登山靴で対応できますが、一度でも靴の内部まで水が入ると地獄です。

ぐっしょり濡れた靴は、防水ゆえに乾かず、歩くたびにびちゃっ、びちゃっと音を立てて、気持ち悪さMAX。

嫌だな〜、嫌だな〜と思いつつも我慢していたんですが、ついこの前、立山に行った時に暴風雨にやられて、本気で足元が気持ち悪くて。

縦走断念。雷鳥沢キャンプ場、剱御前小屋、別山 / Yさんの立山・雄山・浄土山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
室堂→ 剱沢キャンプ場→別山→雄山→雷鳥沢キャンプ場 で縦走する予定でいざ立山へ。がしかし、3日とも雨で断念。1日目は雨と風が強すぎて剱沢キャンプ場まで辿り着けず、1日目は剱御前小屋に急遽宿泊。2日目は雨と風の中、別山まで登った

も〜、いや〜〜〜!!!

と我慢の限界に達しました。

そこで、「濡れても気にならない登山靴が欲しい!」と夫と一緒に探し始めたのです。
その中で見つけたのが、水陸両用で通気性が高い vivo HYDRA ESC でした。

VIVOBAREFOOT(ヴィヴォ ベアフット)とは?

VIVOBAREFOOT(ヴィヴォ ベアフット)」は、イギリス発のベアフットシューズ専門ブランド。
“ベアフット”とは英語で「裸足」という意味で、人間本来の足の動きを取り戻すことをコンセプトにしたシューズです。

一般的な登山靴やスニーカーは、厚いソールやクッションで足を保護する構造になっています。
それに対して、VIVOBAREFOOTの靴はソールが非常に薄く、足裏で地面を感じられるのが最大の特徴。

これにより、次のようなメリットがあります。

  • 地面の感覚をダイレクトに捉えられる
  • 足指を自然に広げて使える
  • 足本来の筋肉やバランス感覚を鍛えられる

「足を守る」から「足を使う」へ

登山靴のように足をがっちり固定して守るのではなく、VIVOBAREFOOTは「足そのものの力を引き出す」考え方。

そのため、靴を履いていながら、足の指を大きく広げて地面をぐっと掴めるようにつま先が広く作られています。


また、ソールが薄いので、地面を足の指を使って掴むような感覚で歩くことができるようになるのが特徴です。

HYDRA ESCは“ベアフット×登山”の融合モデル

今回レビューしている vivo HYDRA ESC は、そんなVIVOBAREFOOTの中でも特にアウトドア・水陸両用用途に特化したモデル。


川にそのままぽちゃっと履いても大丈夫。アッパー素材がメッシュで水が抜けやすく、非常に通気性・水抜けが良く蒸れにくい構造になっています。

私は登山用に買いましたが、渓流釣りなど、水に足を突っ込む用に選ぶ人も多いそうです。

サイズ感とフィット感

お店で店員さんにサイズを見てもらい、おすすめされたものを購入しました。

VIVOBAREFOOTは足指がしっかり広げられるように、普段の靴よりワンサイズ大きめを選ぶのが推奨だそうです。最初は適切なサイズ感がわからないので、お店でスタッフに見てもらうのがおすすめです。

実際に私が買ったものも、「大きくない? 大丈夫??」と最初は不安になるサイズ感でした。

実際に使った感想

使用環境

使用回数:2回(高尾山・塔ノ岳)

1回目:高尾山

  • 天気:晴れ
  • 地面の状態:前日は雨だったため、地面はしっかり濡れていた
高尾山活動#9 6号路→3、2号路 / Yさんの高尾山・陣馬山・景信山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
新しい靴デビュー。

2回目:塔ノ岳

  • 天気:晴れ
  • 地面の状態:乾いた土。一部に岩場あり
塔ノ岳 バカ尾根トレーニング / Yさんの塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ
来月の金峰山を目指して体力づくり。5キロの荷物を背負って久しぶりのバカ尾根。そしてvivo HYDRA ESCの試し履き。久しぶりのバカ尾根はなかなかしんどかった。

良かった点

軽い! 登山靴と比べて圧倒的に軽いです。そして蒸れません。

暑い夏の日でも登山靴は薄着の工夫ができないため、足元が熱くなり、全身も暑く感じていました。
その点、HYDRA ESCは通気性が抜群で、暑くなりにくいです。
逆に冬は寒いそうなので、春〜秋の3シーズン向けだと思います。

また嬉しかったのが、靴紐が解けない構造。
靴紐を結ぶのではなく、留め具で止めるタイプになっています。

これまで登山靴では、途中で靴紐が解けて結び直すことがあり、地味にストレスでした。

さらに、登山靴のシューレースフック(金具)は意外と危険です。
もう片方の靴紐を引っ掛けて転ぶことがあり、私も以前、引っ掛けて転倒し、膝を地面に叩きつけたことがあります。

HYDRA ESCは留め具を靴紐に引っ掛けてぶらぶらさせないように工夫すれば、そのような危険はなさそうです。

気になった点

クセがあるので、慣れるまで少し訓練が必要です。

まず、ソールがかなり薄い。
ベアフット仕様のため、石を踏むと足裏にダイレクトに感覚が伝わります。
尖った石を踏んでしまうと、けっこう痛いです。
その分、足裏の筋肉を鍛える必要があります。

また、足首のホールドが弱い。
登山靴のように足首が固定されない分、下りでは前滑りしやすいです。
前滑りを防ぐには、下りのときに靴紐を少しきつめに締めて固定したほうがよいですが、靴紐がとても細いため、締めすぎると足の甲が痛くなります。
自分に合った“ちょうどいい締め加減”を探る必要があります。

そして、サイズが大きめだと足が遊びます。
もともと大きめサイズを推奨されているため、斜めの岩などでは内部で足がズレやすいです。
また、つま先に余裕がある分、つまずきやすくなることもあります。

実際に濡らしてみた

高尾山から下山した際、駅周辺に靴洗い場があったので HYDRA ESC を徹底的に洗ってみました。靴の中までガボガボに水を入れて、洗い終わった後に靴下を履いて試着。

率直な感想は…別に快適ではない(笑)。
靴下がしっかり濡れているな、という感じです。

しかし、濡れた登山靴と比べると圧倒的に不快感は軽減されています。
登山靴だと歩くたびに水が「じゅんっ」と染み込んでくる感覚ですが、HYDRA ESCは単に靴下が濡れているな、という程度。

そして驚いたのは 乾きの速さ
13:00頃に帰宅してサーキュレーターの前で室内干ししたところ、次の日の朝5:00には乾いていました。

登山靴の場合乾くまで最低でも3〜4日、安心して履けるまで1週間はかかります。
もちろん縦走中にテント場で干した場合は湿度などの影響で乾きにくいと思いますので、あくまで サーキュレーター+室内干しの場合 の結果として参考にしてください。

感想まとめ

登山を始めたばかりの人には、まず登山靴をおすすめします。足首をしっかり守ってくれますし、岩などにぶつけても安全です。

一方で、登山に慣れてきて「もっと軽く登りたい」「蒸れを減らして快適に歩きたい」「足本来の力を使いたい」と思うようになったら、VIVOBAREFOOT にチャレンジしてみるのも良いと思います。

私の場合は「とにかく濡れてもいい靴が欲しい!」という目的で HYDRA ESC を選びましたが、無理に水陸両用モデルにこだわる必要はありません。

VIVOBAREFOOTには他にも、街歩きやトレイル用などさまざまなラインナップがあります。
自分の登山スタイルに合った一足を選んでみてください。

こちらも水抜けが良いと店員さんがおすすめしてました。

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私が使っている登山靴の紹介もしています。併せて参考にどうぞ。

この記事を書いた人
YURU

東京近郊の山を中心に、夫婦でゆるく登山を楽しんでいます。

普段登っているのは、奥多摩や丹沢など電車・バスで行ける山々。
夏は北アルプスに遠征して、テント泊や日帰り登山にも挑戦しています。

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