登山トレーニングのリアル|体力なしの40代女性が語る筋肉の儚さと山の魅力

心構え

このブログではトレーニングのことや、日本アルプスに登ったエピソードなんかも書いているので、
「体力なしとか言っても、本当はあるんでしょ?」と思われるかもしれません。

しかし、侮ることなかれ。

どんなにトレーニングを頑張っても、辛く苦しい山を登っても、
「体力ついてきたかも!」とウキウキした気持ちになっても、
10日もあればあっという間に戻っちゃうんです。

あの辛く厳しい日々の成果はどこへ? と悲しくなるほど、
体はあっけなくヘロヘロになります。

今回は、そんな“体力の儚さ”について、ただぼやいていこうと思います。

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筋肉の儚さ

筋肉の儚さは尋常じゃないです。いつだって風前の灯。

以前、常念岳に行く前も「登りでハアハアしすぎ問題」をどうにかしようと、
心肺機能を高めるためにHIITやタバタ式など、尋常じゃなくキツいトレーニングを毎日30分。
あれほど嫌いなランニングにも挑戦して、ランニング用のウェアまで新調して(関係ない)。

Light 5-Pocket Shorts | 山と道 U.L. HIKE & BACKPACKING
ハイキングを通じて感じた、本当に必要な道具を形にしていく。

そして迎えた2泊3日の常念岳〜蝶ヶ岳縦走。
やり切った。体力もついてきた。登山後は自分をちょっと誇らしく思いました。

……が。

普段のテレワーク中心の生活に戻ると、10日もしないうちに元通り。
あの努力はどこへ? 筋肉は儚い。まるで幻。

いや、「下山後もトレーニング続けろよ!」って思うでしょ?

それが続かないのが、人間ってもんです。

最近風邪をひいた話

とはいえ、夏〜秋にかけては日本アルプスなど、2泊3日の縦走が毎月のように予定されています。
旦那がせっせとスケジュールを組んでくれるのです。

で、この前、立山に行ったんですが——3日間、天候に恵まれず。
暴風雨にさらされ、満足に登頂できずに引き返してきました。

すると旦那は「次こそは!」と即、次の予定を立てるわけですよ。

やばい、体力落とせない! って慌てるじゃないですか。
だから最低限、毎週高尾山を早歩きしたり、たまに塔ノ岳に登ったり、
気が向いたら30分ランニングしたりして、なんとか体力維持に努めていたんです。

……が、その頃ちょうど仕事も佳境。
抱えきれないタスク量にストレスMAX、しかもリリース日目前で、
深夜〜翌朝まで寝ずに働いていたりしてました(IT企業あるあるです)。

そしたら、盛大に風邪をひきまして。

予定していたアルプスも断念。
この歳になると風邪が治るのも2週間はかかるし、
咳がひどくて運動もできず。

で、ようやく今日、久々にヨガへ行ってきたんです。

運動強度が最強の、
「これヨガっていうよりフィットネスだろ!」と突っ込みたくなるクラス。
登山トレーニングにも使っていた常連のクラスです。

出てみたらもう、撃沈。

ラスト10分は地獄。
足はガクガク、息はゼーハー、昼に食べたうどんは逆流しそう。
ふらっふらでマットの上に崩れ落ちました。

常連として通っていたクラスなのに、
まるで「今日が初めてです!」みたいなナヨナヨ具合。

……もう、筋肉ってなんなんでしょうね。

個人差・運動歴による違い

体力の差って、ほんとに個人差や運動歴の影響が大きいなと思います。

私はというと、社会人サークルにちょっと顔を出して“にわかスポーツ”をしたりはしていましたが、
もともとは完全インドア派。家でマンガや小説を読んだり、アニメを見たり、ゲームをしたりするのが大好き。
子どもの頃からまともに運動なんてしてこなかったタイプです。

かたや旦那はというと、小学生から高校卒業までガチのスポーツクラブに所属。
365日、朝から晩までスポーツ漬けで、休みなんてなかったらしいです。
社会人になってからも、あれこれ競技に手を出してはケガを繰り返すという、まさに“生粋の運動バカ”タイプ。

とはいえ、結婚してからというもの、旦那はすっかり運動をやめてしまいました。
今は登山くらいしかやっていません。
むしろ私の方が体力を落とすまいと、ヨガに行ったりランニングしたりしていて、運動量は断然多いはずなんです。

……なのに、いざ山を登り始めると、あやつ、スイスイ登っていくんですよね。
憎らしいったらないです。

「苦しくないの?」と聞くと、
「まあ、多少は?」みたいな反応。

私がハアハア言いながらゼーハー登ってるのを、まるで理解できないらしいです。
憎らしいったらないです(2回目)。

で、ちょっと調べてみたら「マッスルメモリー」というものがあるそうで。

マッスルメモリーとは
一度鍛えた筋肉は、たとえ運動をやめてもしばらくの間“記憶”を保っていて、
再びトレーニングを始めると、過去の力を短期間で取り戻せるという仕組み。

……なるほど、それか。
私にも“なけなしのマッスルメモリー”があってくれてもいいと思うんですが、
年季の差なんでしょうね。

全く、憎らしいったらないです(3回目)。

それでもトレーニングをする

まあ、いろいろぼやきましたが、なんだかんだ言っても結局トレーニングは続けるんでしょうね。

あの、苦しくて痛くて、なんの面白味もない筋トレとかランニングとかを繰り返して。
登山に行っても、汗だくで、臭くて、苦しくて、お尻は痛いし膝はガクガク。
毎回登るたびに思うんです。

「なんで私、わざわざこんなことしてるんだ? Mか? ドMなのか? ど変態なのか??」って(笑)

でも登り始めちゃったら、もう引き返せないんですよね。
5時間とか6時間とか、ひたすら登り続ける。

そして、山頂に着いてみたら——

雲海とか、美しい富士山とか、
距離感がバグるほど壮大に連なる山々とか、
そういう景色を目の前にしちゃうと。

結局、「来てよかったーー!!」って思っちゃうんです。
ほんと、なんなんでしょうね、あの山の独特な魅力は。

立山
剱御前小舎からの夕日。暴風雨のあと。美しい。

まとめ

ま、まとめることもないんですけどね(笑)

体力づくりって、ほんと終わりがないし、筋肉なんてすぐ裏切るし、油断すると秒速で落ちていくし。
それでも懲りずにトレーニングを続けて、山に登って、また疲れて、また筋肉痛になって。
でもそれを繰り返しながら、少しずつでも「去年より登れたかも」って感じられる瞬間があると、
ああ、続けててよかったなって思うんですよね。

登山って、体力も気力も持っていかれるのに、
それでもまた行きたくなる、なんとも不思議な魅力があります。

だから今日もきっと、ブツブツ文句を言いながらトレーニングしてる自分がいるんでしょうね(笑)

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