私は基本的に旦那と一緒に登山をしています。
子供の頃から超インドア派で、運動? なにそれおいしいの? というタイプです。
それまでランニングや社会人のお遊びバスケットに手を出したりしていましたが、いつの間にかやめてしまいました。ヨガもやめたり再開をゆる〜く繰り返していましたが、登山に耐えられるような筋力や持久力は持ち合わせていない、普通の会社員です。
一方、旦那は子供の頃からガチでスポーツに取り組み、大人になってもアウトドアスポーツに尋常じゃないほどのめり込んできた、体力オバケのような人です。
なので夫婦で登っていると、旦那がピューっと先に登ってしまい、私は置いていかれることが多いです。
だいたい「遅い! 遅すぎる!」と文句を言われます。
こういう、誰かと一緒に登っていて自分のペースが遅くなったときにどう心構えするか、について今回は書いていこうと思います。
自分のペースを死守して良い
旦那や同行者のペースが早くても、焦って自分のペースを上げる必要はありません。
理由は大きく分けて3つあります。
無理にペースを上げてもバテるだけ
体力がない人が無理にペースを上げても疲れてしまうだけです。
登山は体力だけでなく、周りのスピードに合わせようとか、置いてけぼりにされたくないと考えすぎると、メンタルからやられてさらに体力が削られます。
「自分は遅いんだから仕方がない」と割り切った方が、ペースをキープしやすいです。
私も登山を始めた頃は旦那に追いつこうと必死でしたが、追いつけない上に疲れ切って登山を楽しめませんでした。
今は「そのままさっさと山頂まで行ってテント立てておいてくれない?」と開き直っています(笑)。
高山病のリスク
標高2000メートル以上の山では、高山病のリスクもあります。
急に低いところから高いところへ上がると発症しやすいため、ゆっくり登って体を慣らしながら登るのが安全です。
我が家では旦那は高山病になりやすく、私はあまりなりません。
体質にもよると思いますが、登るスピードの違いも症状の出やすさに関係しているのかもしれません。
自分が登山を楽しむため
登山は楽しんでなんぼです。
自然を愛でて景色を楽しむのもよし、花や植物、たまに出会う動物たちにワクワクするのもよし、ストレス解消や運動不足解消のために登るのも立派な楽しみ方です。
人それぞれ楽しみ方は違います。
それなのに、同行者に追いつこうとして無理をしたり、ペースを気にしすぎてメンタルがやられてしまうのは本末転倒です。
旦那や同行者が何を思おうと、自分が楽しいと感じるペースで登ることが最優先です。
「遅くってごめんね〜! でも山を楽しめたね!」と開き直るくらいで十分です。
自分が笑顔で山を楽しめることで、周りも安心して登れるので、結果的に全員が気持ちよく登山をすることができます。
注意点
自分のペースで登ることは大切ですが、注意点があります。
下山は15:00まで
15:00までに下山できる登山計画を立てることが大切です。
登山のマナーとして、15:00までに下山することが推奨されています。
山は暗くなると足元が見えづらくなり、転倒や怪我のリスクが高まります。また、道を間違えて遭難する可能性もあります。
都会と違い山には電灯がないため、冬だけでなく夏でも17:00ごろには薄暗くなることを想定した方が安全です。
そのため、自分のペースに合わせたプランニングが必要です。
自分の体力やスピードを把握した上で、無理なく15:00までに下山または目的地に到着できるようにプランを組みましょう。
早い人のペースに無理に合わせる計画は避けることが重要です。
登山計画作りに役立つツール
登山計画を立てる際には、ツールを活用することを強くおすすめします。
時間配分や休憩場所を含めたルート計画は、自分の体力やペースに合った無理のない計画を作るために重要です。
おすすめはYAMAPです。
YAMAPでは、過去に自分や他の登山者が同じ山を登ったときの所要時間やルート状況、休憩ポイントなどを確認できます。
さらに、繰り返し登山の記録を取ることで、自分のペースを把握できるので、初めての山を登る時も、自分のペースから逆算して出発時間の目安を立てることができます。
また、天候や混雑状況、登山口までのアクセス情報も確認できるため、事前に必要な装備や到着時間の目安も立てやすくなります。
これにより、急な体力消耗や時間オーバーを避けつつ、自分のペースで安全に登山を楽しむことができます。
YAMAPについてはこちらの記事でも紹介しています。
まとめ
登山では、どうしても同行者とペースが違うことがありますが、自分のペースを守ることが最も大切です。
無理に合わせる必要はなく、安全に楽しく登るためには計画と記録が重要です。
- 旦那や同行者のペースに焦って合わせる必要はない
- 高山病や体力・メンタルへの負担を考慮して、自分のペースを優先する
- 下山は15:00までを目安に、安全第一で行動する
- YAMAPなどで登山時間や体力の記録を残すと、次回の計画が立てやすい
自分のペースを守って登ることで、山を楽しむことができ、結果的に周りも安心して登山ができます。
自分も同行者も笑顔で楽しめる登山を心がけましょう。


